『ジェシー・ジェームズの暗殺』
監督:アンドリュー・ドミニク
製作・主演はブラッド・ピット
もう一人の主演をケイシー・アフレックが務めています。
実は私はブラッド・ピットが出演している映画で感動した試しがありませんでした。
しかしこの映画。
とても素晴らしい。
淡々とした重厚な作りだけではなく、ブラピの演技も素晴らしかった。
題材は、実在したジェシー・ジェームズというアメリカ西部開拓時代の伝説的アウトロー。
今もなお英雄として南部の人々に愛されているといいます。
明らかに重罪人なんですが、戦後(南北戦争)という特殊な時代ですからこうしたアウトローな人たちが暗躍したのも歴史的には理解できます。
アメリカ史上もっとも有名なアウトローという肩書のようですが、知らない人は知らないよなぁ~
なんて思いながら観ていましたが、ブラピさんの迫真の演技は見モノで、
彼のおかげでどんどん引き込まれてしまいました。
ジェシー・ジェームズの最後を知ったからといって特に何かを得られたわけではありませんが、
死ぬことを前提にした演技は難しいだろうなぁくらいの脱線した観方がちょうどいいかもしれません。
その逆に、ジェシー・ジェイムズの崇拝者で暗殺者ロバート・フォード(ボブ・フォード)を演じたケイシー・アフレックからはいろいろ考えられるところがある映画でもありました。
若くて向こう見ず。
経験が足らずに視野も狭い。
若者に対してよく言われる言葉ですがこれほど如実にそう感じさせてくれるものも珍しい。
小心者で臆病。
ジェシー・ジェームズを偶像化し美化した結果、逃げ回る自分のアイドルを堕ちた偶像として勝手な解釈に結びつけてしまう。
少し違いますが今でいうところのある種のストーカー気質が招いた結果のような気がします。
そしてその暗殺劇を自ら巡業して自分を美化するという驚くべき行動に出ていますが、
時代を考えるとそれが一番の娯楽だったのかもしれませんし、食べていく道だったのかもしれません。
懸賞金もすごかったことだろうとは推測しますが・・・
ジェシー・ジェームズを暗殺するまでの流れ、暗殺後、という一連の流れが一通り終わると、
不名誉な暗殺者ロバート・フォードも殺されてしまいます。
この映画の原題は「Assassination(暗殺)」といいますが、
私の勝手な曲解した解釈では最後のシーンでのこの
暗殺殺人が一番しっくりきたりもします。
いずれにしても、この映画の一番の名シーンはジェシー・ジェームズが暗殺されるシーン。
=ブラピが銃弾に倒れるシーンです。
映画の名シーン集で語られてもおかしくないような気がします。
今晩はもう3度目となる「太陽の帝国」を鑑賞予定ですが、
そのあとは、いままで何度か借りようかと思ったもののチャレンジできなかった「ツリー・オブ・ライフ」を観ようかと思います。
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- 2018/03/24(土) 15:00:00|
- 映画評論
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| コメント:2
えいしんです。
映画鑑賞!羨ましいです。
私は、なかなか、映画鑑賞する機会、無いです。
それでも、「君の名は。」は、何とか鑑賞出来ました!(;笑)、
それでは、お疲れさまでした。
- 2018/03/27(火) 05:38:15 |
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- えいしん #-
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コメントありがとうございます。
えいしんさん、やはりお忙しいのですね!
映画鑑賞だけが日頃の唯一の趣味みたいなものですのでそこだけの時間は捻出しています。
君の名は。 どうでしたか!?
えいしんさんの感想をお聞きしたい!
また、ぜひ!
- 2018/03/28(水) 17:29:47 |
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- 節約ドットコム #-
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